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論理学をビジネスで駆使する——覚えていますか?「逆・裏・対偶」

(写真=PIXTA)

そうした問題に直面したときに必要なのが論理的な思考。対策や反対意見を論理的に導き出すのに役立つのが「論理学」だ。具体的には「逆、裏、対偶」の考え方だが、数学で習ったことを覚えているだろうか。

 まず命題として、「自社のシェアが拡大している市場なら資金をより投入する」という投資ルールを想定する。「逆、裏、対偶」それぞれの考え方で、どういったロジックが導き出せるのかを検証してみよう。

逆:「資金をより投入する」なら「シェアが拡大している市場」

 論理学上の「逆」とは、前提と結果が入れ替わっても成立していることを指す。この場合、「当社シェアが拡大している市場である」と「資金をより投入する」を入れ替えてみて成立するかどうかだ。

 「資金をより投入する」市場ははたして、常に「当社シェアが拡大している市場である」だろうか? シェアが縮小しているからこそ、資金投入が必要となる市場もあるだろうから、これは成り立たない。それにシェアが拡大していても、売り上げによっては資金投入を削減する可能性もある。

 この場合、論理学上は必ずしも「真」とは言えないということになる。

裏:「当社シェアが拡大している市場でない」ならば「資金をより投入しない」

 論理学上の「裏」では、前提と結果を否定しても成立するかどうかを見る。こ「当社シェアが拡大している市場でない」場合は、「より資金投入しない」と言えるかどうかだ。

 当然、これも一概には言えない。マーケティング戦略上、シェアが停滞、もしくは縮小しているからこそ、資金投入を行うという事は大いに考えられるからだ。

  シェアが停滞している領域に資金投入を行っても、制定した投資ルールには抵触しない。投資ルールはあくまで、シェアが拡大している市場の場合のみを定めているからだ。

 この場合も、論理学上は必ずしも真とは言えない事になる。

対偶:「より資金投入しない」ならば「当社シェアが拡大している市場でない」

 今回制定された投資ルールでは、当社シェアが拡大している市場には資金投入をしているはずだ。その為、資金投入をしていないのであれば当社シェアが拡大している市場では無いはずだ。

 従ってこの場合は「真」であると言える。このロジックであれば投資ルールを活用して論理的に説明・議論が出来る。何らかの意思決定に対して反対意見を行う際には、この対遇が最も利用できる理論になる。(提供:ZUU online)