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フィンテックで活躍できる人材とは T型? I型? タケノコ人材?

(写真=Thinkstock/Getty Images)
企業が求める「良い人材」にはどのような定義があるだろうか。もちろん業種や職種、理念や方向性によって求める人物像はそれぞれ違ってくる。だが、さまざまな定義を見ていくことで、時代の流れや社会の変動についても垣間見ることができそうだ。

「グローバル人材」「グローカル人材」

企業が求める人材として、「グローバル人材」「グローカル人材」というワードをよく耳にする。概念や定義について簡単に説明しておこう。

2011年の経済産業省「グローバル人材育成推進会議中間まとめ」によると、「グローバル人材」の概念には、語学力・コミュニケーション能力、チャレンジ精神、異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティーなどの要素が挙げられている。多くの企業では、変化や競争の激しい国際社会に対応し、活躍することのできる人材を求めている。

また、「グローバル」な視点で「ローカル」の発展に貢献することのできる「グローカル人材」も注目されている。「グローバル人材」が国際社会に臨機応変に対応していくイメージであるのに対して、「グローカル人材」のほうはローカル(地域)と特定の海外拠点との架け橋になる人材というイメージだ。「グローカル人材」を求める企業からは、特定の海外地域に対する専門知識や交渉能力を期待されるだろう。

「T型人材」「π型人材」「I型人材」

「T型人材」「π型人材」という定義は、研究開発の分野でよく使用される。2002(平成14)年度に文部科学省が提言した「世界トップレベルの研究者の養成を目指して」では、幅広い知識を基盤とした高い専門性をもつ「T型人材」や、幅広い知識を基盤として複数の専門性をもつ「π型人材」についての必要性が説かれている。

また、「T型人材」「π型人材」だけでなく、1つの分野の専門性にのみ秀でた「I型人材」の存在も重要視されており、研究開発の分野では多様な人材が求められるとしている。

「タケノコ人材」とは?

ここまで見てきたように、人事採用や教育の現場にはさまざまな人材の定義がある。ほかにも、自ら判断して主体的に動くことのできる「自立型人材(自律型人材)」など、多彩なワードが生み出されている。

たくさんの定義がある中に、「タケノコ人材」というワードがある。ご存知だろうか。クラウド会計ソフトで圧倒的なシェアを誇るfreeeでも、この「タケノコ人材」を求めているという。詳しく見ていこう。

freeeが求める「タケノコ人材」

タケノコの特徴と言えば、まず成長が速いことが挙げられる。なぜタケノコは成長が速いのかというと、節をたくさん持っているからだ。竹にたくさんの節があることは誰でも知っていることだが、実は竹になる前のタケノコの時点で既に節の数は決まっている。その節の1つ1つを伸ばすことで、タケノコはあっという間に成長するのだ。

freeeの東後取締役COOによると、こういったタケノコの特徴が、会社の求める人物像にもつながっているのだという。同社では中途採用にも力を入れているが、「簿記や会計の知識が必要なのでは?」と不安を感じる応募者も多いそうだ。東後取締役COOは採用に関して「特定のスキルも当然見ますが、もっと汎用的な能力の部分を見ています」と話す。同社の求める「タケノコ人材」は、タケノコが土から生まれてくるように、ゼロからのスタートで圧倒的に成長できる人材だ。

また、タケノコの魅力は成長スピードだけではない。驚異的なスピードで成長しながらも、まっすぐに伸びるという調整力ももっている。さらには、竹として成長してからも、柔軟性がありながら丈夫で折れない素材となる。

freeeが掲げている「タケノコ人材」とは、こうしたタケノコの特性を併せ持つような人材だ。freeeの事業環境の中でゼロから吸収し成長していく。圧倒的なスピードで、しかもまっすぐに成長を続ける。新しい環境でもフレキシビリティに対応する。そういった人材を求めているという。

なぜ「タケノコ人材」は評価されるのか

ここまで、freeeの例を挙げて「タケノコ人材」について見てきた。では、どのような企業もこぞって「タケノコ人材」に魅力を感じるのだろうか。答えは「No」だろう。企業によっては全く興味のないところもあるはずだ。

では、なぜ同社では評価するのか。

クラウド会計ソフトで圧倒的なシェアを誇る同社だが、その設立は2012年だ。わずか数年でFinTechスタートアップとしての地位も築き、社員数も倍、倍に増えている。東後取締役COOが「今は組織を大きくしていきたいと考えていて、かなり積極的に採用をしています」と話すように、今後ますます規模が拡大されていくだろう。

良い人材を集めて成長させることができれば、会社の未来は安泰だ。同社が目指す「スモールビジネスに携わるすべての人が創造的な活動にフォーカスできる」世界を実現するためには、圧倒的なスピードで成長する多くの人材が必要になる。freeeが「タケノコ人材」を評価するのには、同社ならではの理由があったのだ。(提供:FinTech online)